| | 1915年3月6日生まれ。1936年4月『マクベス』のオール黒人キャストによる革新的な演出(通称“ブードゥー・マクベス”)でニューヨーク演劇界を震撼させた21歳の天才演出家・俳優。同時にラジオ時事番組『マーチ・オブ・タイム』で世界のさまざまな有名人の声を演じて人気者に。
FTP最大の切り札として、同年秋にはフランスの喜劇『イタリアの麦藁帽子』を脚色した『馬が帽子を食う』でプロジェクト891(古典劇部門と呼ばれそうになったが、メンバーが嫌がって政府のファイル番号を劇団名に)を旗揚げ。翌年1月にクリストファー・マーロウ作『ファウストゥス博士』で絶賛を集め、3月からラジオの『ザ・シャドウ』(大富豪の青年が夜は謎の怪人“ザ・シャドウ”となって悪を裁く、バットマンの原型みたいなヒーロー)に出演。『ファウストゥス』の終演まもなくの放送時間のため移動に救急車を使ったという。 | | |
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『クレイドル〜』の上演でプロジェクト891はマーキュリー劇団へと発展解消。ウェルズの演劇は、古典劇の舞台設定を変えたりして現実の政治や社会の動勢を意識させる等の大胆な解釈、幕間なしのぶっ通し上演、簡素で象徴的な舞台美術、強烈な照明の効果等、現代の前衛的とされる演劇の手法のほとんどを先取りしていた。
1940年マーキュリー劇団はハリウッドに移り、今日なお映画史上の最高傑作とされる『市民ケーン』を製作。俳優、映画監督、演出家、脚本家、画家、コラムニスト、奇術師とさまざまな顔を持つ20世紀最大のマルチ・パフォーミング・アーティストとして、ウェルズは今なお現代映画と、演劇、日本の英語教材に大きな影響を与え続けている。1985年10月10日死去。
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