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緑が眩しい通学路を、風のように自転車で走るスティーヴンがいた。16歳は若くて青い、難しい年齢だと悩める日々を送りながら。両親からは学校生活についてプレッシャーをかけられ、今にも心の糸が切れそうだ。普通の高校生として自分を偽るには、ブルーの制服があまりにも魂の“自由”を邪魔する。実は、スティーヴンには誰にも言えない“秘密”があったのだ。

彼が唯一、秘密を打ち明けられる相手は隣の家のリンダだけ。兄さんのコンバーチブルを運転する日を夢見て48回も運転講習を受けている彼女だが、いつもスティーヴンを元気づけてくれる大切な存在だ。
学校ではスティーヴンの親友マークが、生意気なウェンディの気を引こうと頑張っている。一方ウェンディの親友ジェシカは、最近別れたケヴィンへの想いを引きずって、スティーヴンが友情を示すと、彼女はそれが恋に進展することを期待するようになる・・・。

そんなスティーヴンが恋をした。相手は最高にクールで学校一の人気者、ジョン。彼は、陸上部のエースにして成績は抜群。オックスフォード大学への進学も決まっていて、美人モデルのクリスティーナを連れて歩いている。すべてに完璧なジョンがスティーヴンには眩しすぎる存在だった。そう、スティーヴンが好きになったのは男の子だったのだ!
最初は切ない片思いだったが、ある時ふたりは心の動きに気づく。ジョンはスティーヴンの素直で一途なところに未知の恋心を抱いていく。ジョンにとっても初めて心をさらけだせる相手に出会えたのだ。
しかし青春は、あまりにも早く時の流れを変えようとする。傷つけ合いながらもこの恋を守ろうとするふたりの気持ちにズレが生じ出す。スティーヴンは素直に日向の恋に憧れるが、ジョンはこの関係をあくまで隠したがる。そして“人に言えない、男の子同士の恋”という現実が二人を追い詰め始めた。

高校の卒業式、ジョンは優秀な運動成績で表彰されることになっていた。スティーヴンも『21世紀の世代』というエッセイで、賞状を受け取る予定だった。虚偽と逃避の世界に終止符を打つ日がやってきたのだ。ついにスティーヴンは大切な思い出を胸に、本当の自分に向かい合う決心をする。勇気を持って自分の気持ちに正直になるために、そして今を抱きしめるために・・・。
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