解説


ケネス

◆製作/監督/脚色 ビローン Producer/Director/Screenplay by Berowne◆


「何年も前に舞台で王役で出演したが、ビローンのセリフと人柄がとても好きになった。『から騒ぎ』のベネディクトの“またいとこ”みたいな感じだが、ベネディクトより辛辣じゃなくて少年のような心を持ってる。恋は何かを変えるパワーがあるということを素晴らしいセリフで語り、彼の心からのメッセージと戯曲の根本のメッセージはとてもポジティブで人生を豊かにするものだ。すごい常識家だが、刺々しい人間ではなく、開けっぴろげなところもある。人生を謳歌する心の余裕と、とても寛大な精神を持っている」


◆プロフィール◆


1960年12月10日北アイルランド、ベルファスト生まれ。イギリスのレディングで育ち、王立演劇アカデミーで学び、在校中に多くの賞を獲得。82年に卒業後わずか6週間で、「アナザー・カントリー」の舞台に立ちプロ・デビュー、ウエスト・エンド劇場協会最有望新人賞を受賞。83年にテニソンの“The Madness”で批評家から高評価を受け、グリニッジ・シアターでジュリアン・ミッチェルの“Francis”の主役を演じた。84年に、「ヘンリー五世」の主役を演じるためにロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)に参加。「恋の骨折り損」でナヴァール王を、「ハムレット」でレアティーズを、 “Golden Girls”ではマイクを演じた。85年にロンドン上演“Tell Me Honestly”の作・演出を担当、86年にリリック・ハマースミスで「ロミオとジュリエット」の演出・主演を務めた。87年には俳優デイヴィッド・パーフィットとルネサンス・シアター・カンパニー(RTC)を創立。第一期に “Public Enemy”の作・主演を務め、リチャード・ブライアーズ主演「十二夜」を演出。89年に初期活動についての自伝『私のはじまり』を書き、RTCの資金調達に役立てた。第二期には著名俳優を招き、ジュディ・デンチ演出「空騒ぎ」、ジェラルディン・マキューアン演出「お気に召すまま」(オリヴィエ賞最優秀演技賞ノミネート)、デレク・ジャコビ演出「ハムレット」などブラナー主演作を演出させている。90年にブラナー演出の「リア王」と「真夏の夜の夢」でワールドツアーを行った。「リア王」ではエドガーを、「真夏の夜の夢」ではクインスを演じた。
映画監督としては88年に『ヘンリー五世』でデビュー。自ら脚色、監督、主役を演じ、批評家から絶賛されたこの作品はアカデミー賞衣裳デザイン賞受賞で主演男優賞と監督賞ノミネート、全米映画批評家協会監督賞、ニューヨーク映画批評家協会新人監督賞、フェリックス賞主演男優賞とヤング・ヨーロピアン・フィルム・オブ・ザ・イヤー、イギリス・アカデミー賞監督賞などを受賞、イヴニング・スタンダードのベスト・フィルム・オブ89に選ばれた。91年にハリウッドに招かれ、『愛と死の間で』を監督。エマ・トンプソンと共に主演、90年代のロサンジェルスの私立探偵と40年代のヨーロッパ人作曲家の二役を演じた。92年には10年ぶりに再会した大学時代の友人達を描いた低予算映画『ピーターズ・フレンズ』を製作・監督・主演、イヴニング・スタンダードのピーター・セラーズ賞を受賞。また、同年にリチャード・ブライアーズとサー・ジョン・ギールグッドを主演にチェホフの戯曲に基づく短編映画“Swan Song”を監督、アカデミー賞短編映画賞候補となった。93年に『から騒ぎ』を製作・監督、93年カンヌ映画祭コンペティション部門に出品されて観客と批評家から絶賛された。94年に『フランケンシュタイン』で監督・主演、フランケンシュタイン博士を演じ、怪物を演じるロバート・デ・ニーロと共演した。95年は『世にも憂鬱なハムレットたち』で出演せず脚本、監督に専心、ヴェネチア映画祭で金のオゼッラ賞を受賞、サンダンス映画祭オープニング作品として招待された。7作目の『ハムレット』では主役を演じ、ビリー・クリスタル、ジェラール・ドパルデュー、チャールトン・ヘストン、ジャック・レモン、ロビン・ウィリアムズ、ケイト・ウィンスレットらと共演、アカデミー賞4部門にノミネートされた。『恋の骨折り損』は監督として8作目にあたる。ほかの出演映画にパット・オコナー監督作『ひと月の夏』(87)、クレア・ペプロー監督作『ハイシーズン』(87)、トマス・カーター監督作『スウィング・キッズ』(93)、イアーゴを演じて俳優協会助演男優賞候補となったオリヴァー・パーカー監督作『オセロ』(95)、アル・パチーノ監督による実験作『リチャードを探して』(96)、ロバート・アルトマン監督作『相続人』(98)、レスリー・リンカ・グラッター監督作“The Proposition”(98)、ウディ・アレン監督作『セレブリティ』(98)、ポール・グリーングラス監督作『ヴァージン・フライト』(98)、ジェイミー・ペイン監督の短編“The Dance of Shiva”(98)、バリー・ソネンフェルド監督作『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(99)、アニメーションの“The Road to El Dorado(声の出演)”(2000)などがある。
ラジオはサー・ジョン・ギールガッド生誕90年を祝う、RTCによる「ハムレット」、「ロミオとジュリエット」、「リア王」をグリン・ディアマンと演出、「ロミオとジュリエット」でロミオを、「リア王」ではエドモンドを演じ、リア王にサー・ジョンが扮した。テレビは80年代前半に出演開始、BBCのミニシリーズの『戦火燃ゆる時』(87)にエマ・トンプソンと主演。最近では、アカデミー賞受賞のドキュメンタリー“Ann Frank Remembered”、批評家の絶賛を得たシリーズ“Cinema Europe: The Other Hollywood”、 “The Great Composers”、 “The Cold War”などのナレーションも担当している。
映画の出演最新作はロビン・ライト共演のマイケル・カレシュニコ監督作“How to Kill Your Neighbor's Dog”、フィリップ・ノイス監督作“Rabbit Proof Fence”などの予定。
Love's Labour's Lost
解説
物語
恋のハーモニー
こんな可愛いシェイクスピア映画、観たことないぞ!
(渡辺祥子)
シェイクスピアなんて、こわくない
(中尾木綿子)
ケネス・ブラナー・インタビュー
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