アスミック・エース映画情報SCREAM

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 『スクリーム』は1996年12月20日に全米で公開されて興行成績第4位となる好調なスタートを切った。しかもそれ以降、興行成績が落ちないまま大ヒットとなっていく。並み居るクリスマス公開の大作がベスト10圏外へと去っていく中、結局9週間連続で興行成績ベスト10を維持した。興収1万ドルを超える作品が年間で10数本が通常の全米で、『スクリーム』は97年2月末で8000万ドルを超える興収を上げ、配給会社のミラマックスとしては『パルプ・フィクション』に次ぐ歴代第2位の高稼働作品となった。そして、フランスのジェラルメール国際ファンタスティカ映画祭では、コンペティションに出品されてグランプリと観客賞を受賞している。
 カリフォルニア州の小さな田舎町ウッズボロー。ある夜、ハイスクールに通うケイシーとスティーヴが何者かに惨殺され、町はパニックに陥る。殺人者は犯行時にハロウィンのマスクを身に付けており、地元のメディアの興味も引き付けた。1年前に母親を惨殺されたシドニーは、せっかく片隅に追いやった悪い記憶を思い出していた。そんな彼女が次の標的だった。殺人者の魔の手が、自宅で一人きりのシドニーに迫る。間一髪の所でボーイフレンドのビリーが現れ、殺人者の襲撃を逃れるが、そのタイミングの良い登場からビリーへの疑惑が生まれる。駆け付けてきた警察がビリーを連行していく。しかしその夜、シドニーの行動を見ているかのように、親友テイタムの家に身を寄せた彼女に電話がかかってくる。果して、殺人者は何者なのか? その目的は何なのだろうか?
 観客は、ドリュー・バリモアが殺人者に翻弄されるファースト・シーンから巧妙なストーリー・テリングにいきなり乗せられてしまう。そして、笑いが恐怖を引き立たせている中盤を経て、解読不能の意外なクライマックスまでノンストップ、途中下車不可能。最後の最後までまったく先が読めないジェットコースター・ショッカー・ミステリー、それが『スクリーム』である。
 本作の息の長いロングラン・ヒットは、この面白さが口コミで爆発的に伝わったためだろう。それはケヴィン・ウィリアムスンの脚本とウェス・クレイヴンの演出との相乗効果から生まれている。ウィリアムスンのデビューとなるこの脚本は、最後までミラマックスとオリヴァー・ストーンが映画化権利を取りあったという。少年時代から見続けてきた映画への愛をバックに、ホラー映画とそのパターンを徹底的に再構築、予断を許さず結末が読めない展開を作ることに成功している。その脚本を『エルム街の悪夢』、『ゾンビ伝説』、『壁の中に誰かがいる』などで知られる“ホラーの鉄人”ウェス・クレイヴンが従来のスタイルを打ち破り、今までのスーパーナチュラルなホラーと違った、見ている観客にも起こりうる身近で現実的な恐怖として撮り上げている。
 加えて、ブレイク寸前の若手人気スターたちの競演も大きな魅力である。『ビューティフル・ガールズ』のデイヴィッド・アークェット、『バットマン・フォーエヴァー』のドリュー・バリモア、人気TVシリーズ『サンフランシスコの空の下』や『ザ・クラフト』のネーヴ・キャンベル、人気TVシリーズ『フレンズ』、『エース・ベンチュラ』のコートニー・コックス、『サイバーネット』(V)のマシュー・リラード、『ロミオ&ジュリエット』のジェイミー・ケネディ、そして『ザ・クラフト』、『ラスト・ダンス』で“ポスト・ジョニー・デップ”の呼び声も高く各誌表紙に引っ張りだこのスキート・ウーリッチなど、彼らの若い熱気が本作に力強さと現在の息吹を吹き込んでいる。
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