Story
朝が来た。ベッドにはモーリーンひとりで夫のエディはいない。これでもう3日も帰って来ない。モーリーンが妊娠してからいつもこんな調子だ。友人のショーティやジョージーたちは、エディの荒っぽい性格にモーリーンがどうして我慢できるのかわからない。けれど、二人が一緒にいるときは何もかもうまくいっているように思える。深く愛しあっている二人は、相手のためなら何でもするだろう。
その夜、モーリーンはエディを探しに出る。「あたしの夫を見なかった?」。 彼が姿を見せそうな角のバーで声を張り上げた。エディはいなかったが、いつもモーリーンに色目を使う、同じアパートの住人キーファーがいた。二人は一緒に酒を飲み始め、アパートに戻って夜通し飲んだ。笑いが笑いを誘い、浮かれ騒ぐうち、キーファーはなれなれしく振舞いはじめる。ついにキーファーは彼女を押し倒し抱きすくめる。モーリーンは彼の頭をビール瓶で殴るが、怒ったキーファーにお返しに顔を殴られてしまう。
翌日、モーリーンは鏡で顔の青あざを見る。エディが怒り狂うのは目に見えている。きっとキーファーを殺そうとするだろう。モーリーンは精神病院に相談に行くが、青あざはエディが作ったのだとカウンセラーが考えているのがわかる。それは誤解だ。モーリーンはエディに殴られたことはない。エディの暴走を止められなかった時のために、モーリーンは緊急の電話番号を聞いて病院を後にする。
その夜、角のバーに行くとエディがいた。青あざのことをハイヒールでつまづいて転んだと嘘をつく。エディは心配して病院に連れていくが、医者が彼女の体に触ることすら耐えられない。キスを交わし、笑いあい、踊りに出かける二人。「踊っていると、君の瞳が輝くから」とエディは言う。 すべてうまくいっているようだった。だけど、アパートに帰るとキーファーがいた。酔っ払って怒りに駆られたモーリーンは彼に毒づく。彼女を見守っていたエディも、手を出してきたキーファーにカッとなって殴りつけた。
翌朝、目覚めたモーリーンの前に瞳に狂気の色をたたえたエディが立っていた。そして、傷つけたのは誰かと詰め寄り、愛や復讐、裏切り、透視力、世界を動かしているコンピュータなどについてとりとめもなく喋りだす。発作が始まろうとしていた。拳銃を掴みキーファーの部屋のドアに弾丸を打ち込むエディ。キーファーは不在らしい。驚く隣人を蹴散らしてエディは表に出ていく。モーリーンは精神病院に電話するが、エディはすでに止められないところまでいっていた。やってきた病院の職員をいきなり撃ってしまう。取り押さえられたエディは強制的に入院させられる。
10年後、エディは退院することになった。しかし、入院から10年も経過している事実を認識していない。モーリーンが「3ヵ月で出られる」と約束した夜から時は止った。彼女の生活は180度変わっている。裕福なジョーイと結婚して3人の子供と郊外の邸宅に住んでいる。長女はエディとの間に産まれた子だ。悲惨な生活から救ってくれたジョーイを愛しているが、エディはもっと愛している。ジョーイにもそう言っていた。
退院の日、エディは入院生活で長く伸びた髪を10年前のモーリーンの髪の色と同じブロンドに染める。アパートに帰ったエディを、ジョーイが長女を連れて訪れてきた。現在の事情を話すジョーイに、動揺するエディはモーリーンを取り戻すとしか言えなかった。3人で話し合うために、ジョーイはエディを食事に誘う。
その日、招待に応えてエディが旧友のショーティ、ジョージーと一緒にモーリーンの家にやって来た。モーリーンを熱愛しているエディは彼女を取り返したいと思っている。ジョーイもモーリーンを愛している。モーリーンは何を選択すればいいのだろうか?
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