ひかりのまちIntroduction
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またひとつ、私たちの胸を熱くする愛の傑作が誕生した!
鬼才ウィンターボトムの最新作


『バタフライ・キス』ではボディ・ピアスの女の子の痛ましい性を、『日蔭のふたり』では神に背く愛を、『ウェルカム・トゥ・サラエボ』ではテレビ・ジャーナリズムへの問題提起を、『アイ ウォント ユー』では狂気の愛を…。常に異色のテーマに果敢に挑みながら、その斬新な映像とスタイリッシュな音楽センスで世界中の若者を熱狂させ、新作がもっとも待望されている監督、マイケル・ウィンターボトム。
最新作『ひかりのまち』では一転、原点であるTVドキュメンタリーのスタイルに立ち戻り、ロンドンの普通の人々の愛と幸福と人生を見つめた心温まる物語を描いた。彼がこれまで培ってきた独特の映像感覚の集大成ともいえる作品となった。


ロンドンの音と光につつまれて
いとおしく、切なく、恋人たちの鼓動が響く


ひかりのまち11月のある週末。ソーホーのカフェで働くウェイトレスのナディアは、伝言ダイヤルで恋人を募集中。今日はカメラマンのティムとデートの約束だ。誰かそばにいてほしい、でも誰でもいいわけではない…。
姉のデビーはバツイチの美容師。9歳になる息子ジャックと暮らしているが、夜遊びに余念が無い。
元教師の妹モリーはもうすぐ出産。でも夫のエディは、なぜか最近うかない顔だ。
両親は愛情を見失いかけている。家出した弟ダレンのことでなじりあってばかりいる。
いつもと変わらない週末。幸福と愛を求めてさまようナディア。ロンドンの街の灯はそんな彼女をやさしくつつみこむ…。


この街のどこかに、きっと愛するひとがいる

これは、ロンドンに暮らすナディアと彼女を取り巻く人々の、数日間の物語。皆、今の生活に満たされてはいるけれど、もう少しだけ愛が、幸福が欲しいと心のどこかで思っている、普通の人々だ。ウィンターボトムは、こんな何気ない日常の中にこそ起こるドラマを鮮やかに切り取ってみせる。ささやかな幸せは、案外身近にあるのかもしれない。
平凡だった今日がキラキラと輝いて見えてくるような愛情に満ちたストーリーと、見終わったときの暖かな幸福感は、いままでにないウィンターボトムの新境地であるといえよう。


映画の切ない感情を生み出した
巨匠マイケル・ナイマンの音楽


ひかりのまちウィンターボトム映画の魅力の一つは、いうまでもなく音楽。これまでもイギリスのミュージシャンを中心にしたポップな選曲が印象的だったが、本作では巨匠マイケル・ナイマンとのコラボレーションに挑んだ。『ピアノ・レッスン』、『コックと泥棒、その妻と愛人』など官能的なスコアが印象的なナイマンだが、今回ウィンターボトムはあえて日常の生活風景に合わせた。ナイマンの特徴である繊細でエモーショナルな繰り返しの旋律が、サッカー観戦、花火大会、ビンゴ・ホール、絶え間ない往来といった繰り返される日常風景とシンクロし、あふれんばかりの情感が見るものの胸に力強く迫ってくる。


活き活きと映し出されるロンドンの「今」

本作のもう一つの主役は、ロンドンの街そのもの。脚本の持つナチュラルな感覚を表現するために、ウィンターボトムは大胆なアプローチを試みた。手持ち16mmカメラによる撮影でクルーも最小限、照明やエキストラは一切無し。ロケ地はソーホー、オックスフォード・ストリート、セント・ポール大聖堂やテムズ河畔といった市内の名所や、サウス・ロンドンの住宅地とその郊外にあるスタジアムなど。今のロンドンの活気あふれる空気を、ドライブ感あふれるスタイリッシュな映像で、リアルに映し出すことに成功した。


常に新しい世界を追及するウィンターボトムと
彼を支える実力派のキャスト、スタッフ


ひかりのまち脚本はフランス人の女性作家ローレンス・コリアトによる注目のデビュー作。アルトマンの『ショート・カッツ』にインスパイアされたという脚本は、当初は全くの他人同士の物語だった。脚本を気に入ったウィンターボトムはそこに家族というテーマを持ってきて、普遍的な愛の物語を完成させた。撮影のショーン・ホビットはドキュメンタリー畑で高く評価されているが、本作ではその技を遺憾なく発揮、見事に劇場用長編デビューを果たした。編集のトレヴァー・ウェイト、美術のマーク・ティルデスリーはウィンターボトム組。
主演の次女ナディアに『ノッティング・ヒルの恋人』のジナ・マッキー。長女デビーに『トレインスポッティング』でスパッドの可哀想な恋人役を演じたシャーリー・ヘンダースン、三女モリーに『キスト』でカナダ・アカデミー賞最優秀女優賞を受賞したモリー・パーカー。デビーの元夫ダンは『大地と自由』の演技派イアン・ハート、ナディアのデートの相手、カメラマンのティムに『シューティング・フィッシュ』のスチュアート・タウンゼント。その他にも舞台やTVで活躍する俳優が揃い、新人と中堅を織り交ぜた層の厚いキャスティングが実現した。


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